第23回応用力学シンポジウム

講演情報

一般セッション

一般セッション(第三部門:材料・複雑現象の力学)

材料・複雑現象の力学B

2020年5月16日(土) 12:35 〜 14:10 C会場 (C)

座長:山本 佳士(法政大学)

[S03B-04] 超高強度合成繊維補強コンクリートを用いたRC梁の疲労耐荷性に関する研究

*原 紘一朗1、園田 佳巨1、野澤 忠明2、玉井 宏樹1 (1. 九州大学、2. 株式会社エスイー)

キーワード:超高強度合成繊維補強コンクリート、疲労、有限要素解析、連続体損傷力学

近年,社会基盤施設の高寿命化に向けて,超高強度合成繊維補強コンクリート(以下,PVA-UFC)が開発され,道路橋への利用に向けた研究が行われている.PVA-UFCの実用へ向けては,部材に働く疲労荷重の影響を考慮する必要があるが,既往の研究では,RC床版に対する輪荷重走行試験が数回行われただけで,知見不足は否めない.そこで,本研究では,PAV-UFCを用いたRC梁の疲労耐荷性の解明を目的とした解析的な検討を行った.具体的には,接合部の有無を考慮した2種類の供試体による疲労耐荷性確認試験を行い,疲労試験による耐荷性の変化を再現可能な力学モデルの提案のため,連続体損傷力学に基づく有限要素解析を用いて疲労試験の再現解析を試みた.その結果,接合部が無い供試体は高い疲労耐荷性及び靭性を有すること,また,本研究で提案した解析手法を用いて,接合部を有するRC梁の疲労損傷を簡易に再現できることが確認された.