[SS1B-03] 簡易なため池の豪雨時リスク評価
キーワード:ため池、リスク評価、応答曲面法、氾濫被害
近年頻発する豪雨に対して,全国に17万個存在するため池の対策が喫緊の重要課題である.本研究では,これらのため池のリスク評価を対象にしている.ため池は,対象数が多いため,簡易なリスク評価法が求められる.この問題に対して,ここでは,被害額算定に対して応答曲面法を導入する.応答曲面法は,実験計画法の範疇で発展してきた方法であるが,水間ら(2016)によってため池リスク評価でもその有効性を実証されてきた.本研究では,広島県の10ため池サイトに対して,氾濫被害額を評価する応答曲面を作成し,破堤に対する簡易リスク評価を行うことを目指している.氾濫解析による詳細法と応答曲面を比較した結果,リスクの値については2つの手法で齟齬が生じたが,対策工を実施するための優先順位を決めるリスク順位については,比較的一致した.