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[23018-22-02] AEトモグラフィ法を用いた弾性波速度分布の同定における解析パラメータの妥当性検討(シンポジウム講演概要)
キーワード:AEトモグラフィ、弾性波速度分布、逆解析、既設構造物、非破壊検査
非破壊検査の分野では、アコースティックエミッショントモグラフィー(AET)が、同定された弾性波速度分布によって既存構造物の損傷を可視化する方法として効果的である。AETのアルゴリズムでは、逆解析によって弾性波速度分布を同定するため、正確な弾性波速度分布を同定するためには、イベント数を多く用意する必要がある。しかしながら、既存の手法ではイベント数や中継点のパラメータの必要数は経験的に決定されている。本研究では、損傷を伴うコンクリート構造物に模擬したモデルでの数値実験を行い、AETに必要なパラメータ数を検証した。数値実験の結果、中継点を増やすことで弾性波速度分布の同定精度の向上に寄与することが確認された。また,使用した中継点数が4個の場合,625個のイベントがあれば,実用的なAETでの解析が可能であることが確認された.