第５部門②

[24007-12-01] 道路情報板用F型支柱の損傷に伴う振動特性変化（シンポジウム講演概要）

*佐伯 昌之¹、松井 真吾²、川又 忠司³ (1. 東京理科大学、2. 星和電機株式会社、3. 株式会社ネクスコ東日本エンジニアリング)

キーワード：振動モード、ERA法、道路情報板、異常検知、モニタリング

加速度計測により異常を検知することを目的として，F型道路情報板の振動特性と，損傷に対する感度を調べた．まず，土工部3箇所と橋梁部3箇所を選定し，供用中のF型情報板の加速度応答を計測した．そして，共通する4つの振動モードの存在を確認し，ERA法により解析した場合の精度・検出率を定量化した．また，同じ構造形式であっても，設置環境により固有振動数が異なることも確認した．次に，土工部を想定して実規模の損傷実験を行い，損傷にともなう固有振動数の変化量を確認した．さらに，境界条件に回転バネを導入した数値モデルを構築し，橋梁部で発生する固有振動数の変化量を推定した．損傷に伴う固有振動数の変化量と計測精度を比較した結果，加速度計測によりアンカーボルトの軸力喪失を検知できる可能性が高いことを示した．