日本発達心理学会 第26回大会

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構成主義的なグラウンデッド・セオリーの方法

2015年3月22日(日) 09:30 〜 11:30 福武ラーニングシアター (情報学環・福武ホール)

チューター:抱井尚子 (青山学院大学) ・末田清子 (青山学院大学) ・沖潮満里子 (湘北短期大学)

09:30 〜 11:30

[TS8] 構成主義的なグラウンデッド・セオリーの方法

抱井尚子1, 末田清子1, 沖潮満里子2 (1.青山学院大学, 2.湘北短期大学)

本ワークショップは、キャシー・シャーマズ(Kathy Charmaz)により近年考案された構成主義的なグラウンデッド・セオリー法(CGT)を紹介するものです。グラウンデッド・セオリー法はデータそのものに「根ざした」(grounded)理論構築をめざす、質的データの収集・分析に関する系統的なガイドラインであり、シャーマズの CGT はグレーザーとストラウスによる古典的または客観主義的と呼ばれるグラウンデッド・セオリー法とは認識論的立場およびその具体的な技法において一線を画しています。
CGT は、ここ数十年の思想的潮流を反映して発展した第二世代のグラウンデッド・セオリー法です。国内外を通じて現在までに複数のヴァージョンが存在しているグラウンデッド・セオリー法であるが、近年は CGT を研究手法として採用したことを明記した論文も少なくありません。しかし、他のヴァージョンとは異なる CGT のもつ特徴が分析プロセスや結果・考察部分に明確に反映されている論文は十分とは言い難く、本手法を用いることの意義が可視化されにくいというのも事実です。そこで本ワークショップでは、CGT がもつ種々の特徴を解説した上で、CGT がどのような研究目的と高い親和性をもつのかについて検討します。また、サンプルデータを用いて CGT によるデータ分析の例を示すことで、具体的な分析プロセスのイメージを受講者に掴んでいただきます。



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