第46回日本集中治療医学会学術集会

講演情報

一般演題(ポスター発表)

感染・敗血症 研究

[P6] 一般演題・ポスター6
感染・敗血症 研究02

2019年3月1日(金) 11:00 〜 11:50 ポスター会場6 (国立京都国際会館1F イベントホール)

座長:高須 修(久留米大学医学部救急医学)

[P6-2] 術前の心理的ストレスによって術後SIRSが惹起される

田中 具治, 廣津 聡子, 岩田 良佳 (京都大学 医学部附属病院 集中治療部)

(背景)手術前の患者は、病気に対する不安、環境変化などにより種々の精神的ストレスに苛まれている。これらのストレスが術後の炎症反応に及ぼす影響について動物実験によって検討した。(方法)野生型Balb/c 8週齢マウスを、48時間睡眠障害環境下におき精神的ストレスを与えた後、開腹手術を施行し、4時間後の各臓器(肺、腎臓、脳、筋肉)内の炎症を代表的炎症性サイトカインであるIL-6mRNAの誘導により検討した。(結果)各臓器におけるIL-6mRNAは、手術のみ、ストレスのみでは有意な変化を認めなかったが、ストレス+手術群では対照群と比較して検討した全臓器において有意に上昇した。とくに肺および腎臓においては図のように劇的に上昇していた。(結語)術前の精神的ストレスは術後の炎症反応に大きな影響を与える
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