第41回日本集中治療医学会学術集会

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合同プログラム » シンポジウム(合同)

シンポジウム 5 腎不全に心不全・呼吸不全を合併した患者の血液浄化法とその管理(血液浄化心不全治療研究会との合同企画)

2014年3月1日(土) 09:50 〜 12:00 第7会場 (国立京都国際会館 2F Room B-2)

座長:坂本照夫(久留米大学医学部 救急医学講座)、鵜川豊世武(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 救急医学分野)

近年、血液浄化法の中でも種々の持続的血液浄化法が考案され,腎不全のみならず,肝不全や敗血症など多臓器障害への対応治療としても広く報告されている.
重篤な侵襲を受けた患者は,人工呼吸を受けつつ,循環管理、急性血液浄化法を必要とする場合があり,呼吸不全・心不全・腎不全が独立して発生している患者もいるが、心肺機能と腎機能が相互に関係する場合も少なくない.
重症低酸素血症は心機能を抑制し,呼吸器系の弾性抵抗や粘性抵抗の増大による呼吸仕事量の増加はさらに心負荷をかける.心腎不全は,血液浄化中の循環動態が不安定で水分コントロールを難しくさせる.
ICU における重症患者においては,心肺腎の連関を評価し,さらに栄養管理や適切な鎮痛・鎮静管理を行い,ABCDE バンドルで代表される全身管理が必要となる.そのためには,医師・看護師・臨床工学技士・理学療法士・栄養士のチームとして取り組みが重要である.