第34回日本環境感染学会総会・学術集会

セッション情報

パネルディスカッション

パネルディスカッション6
感染制御におけるベッドコントロール:個室隔離、解除について

2019年2月22日(金) 15:05 〜 16:35 第5会場 (神戸ポートピアホテル 南館1F 大輪田C)

座長:上山 伸也(倉敷中央病院 感染症科), 上灘 紳子(鳥取大学医学部附属病院 感染制御部)

感染対策は極めてシンプルだ。耐性菌保菌者、感染性の高いウイルス性疾患やClostridioides difficile感染症(CDI)に罹患している患者をすべて個室に収容し、標準予防策に加えて接触感染や飛沫感染対策などを対象となる微生物に応じて追加するだけのことである。そして接触感染対策が必要なら入室時に手袋とガウンを、飛沫感染対策が必要ならサージカルマスクを着用する。しかし、現実はそのような感染対策を簡単には許してはくれない。各病院の個室には限りがあり、現場にとって必要性が乏しいと思われる感染対策の強要は現場での感染対策のモチベーションの低下につながり、かえって感染対策の破たんを引き起こすきっかけにもなりかねない。また決して熟練や経験が必要な手技でも何でもないのだが、これらの感染対策の遵守率は総じて低いのが現状だ。だから感染対策チーム(ICT)は頭を悩ませているのである。
本パネルディスカッションでは、国内の4人の感染対策のエキスパートたちが、MRSA/ESBL産生菌、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌、インフルエンザ、CDIによる感染対策についてご発表いただくことになっている。「言うは易し」にとどまらない、現場の酸いも甘いも知り尽くした、自施設での工夫と対応についてのエキスパートオピニオンが聞けるだろう。しかし施設が異なれば、感染対策に割けるリソースも全く異なってくる。エキスパートオピニオンもまた普遍的な原理ではない。
本パネルディスカッションでは、エキスパートたちの意見を伺いつつ、会場の皆様と疑問点を共有し、それぞれの微生物の感染対策における理想と現実を踏まえた上で、感染対策をどこまで徹底するべきなのか、そしていつ解除するべきなのかを一緒に検討したいと考えている。ぜひ活発な議論をお願いしたい。

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