第34回日本環境感染学会総会・学術集会

セッション情報

ワークショップ

ワークショップ1
環境ラウンド・環境整備

2019年2月22日(金) 09:00 〜 10:30 第10会場 (神戸国際会議場 4F 401+402)

座長:小野寺 直人(岩手医科大学附属病院医療安全管理部 感染症対策室), 野田 洋子(金沢医科大学病院 医療安全部 感染制御室)

【座長の言葉「環境整備のピットホール:気づきから改善までを考える」】
 2011年6月、厚生労働省は、医療機関等における院内感染対策に関する留意事項について公表した。「院内感染は、人から人へ直接、又は医療機器、環境等を媒介して発生する」とし、感染経路遮断に基づいた感染対策について勧告している。感染対策の基本は手指衛生であり、遵守することによって微生物の伝播は防ぐことが可能である。しかし、実際の臨床現場では、手指衛生の遵守率は十分ではなく、間接的なリスクとなる環境整備は感染対策の重要な位置付けとなる。
 一方で、院内環境の整備にあたっては、消毒の必要性や血液・体液、耐性菌などによる汚染が判断できない場合も少なくない。不適切な、あるいは過剰な環境整備や環境ラウンドでも気づかないピットホール(落とし穴)が存在する。本ワークショップでは、テーマを「環境整備のピットホール:気づきから改善までを考える」とし、1.院内環境2.医療器具・環境整備用品の検討、3.実践評価のための環境ラウンドや取り組み後のアウトカムについて、本学会に登録された演題の中から、テーマに則した発表を選び、ワークショップを行う。「環境整備のピットホールを意識し、気づきから改善までを考える」、について活発な意見交換を行い、院内感染防止のための的確な環境整備を目指したい。

1.院内環境における環境整備のピットホール
  NICUにおける水道水に起因した緑膿菌アウトブレイク
  ICTによる栄養科における石けん詰め替え廃止への介入の成果
2.医療器具・環境整備用品のピットホール
  ATP拭き取り検査法を用いた超音波診断装置表面の汚染度調査
  塩化ベンザルコニウム含浸不織布を用いた表面付着菌体に対する殺菌効果
3.環境ラウンドや取り組みに対するピットホール
  当院における病棟内高頻度接触表面の環境改善への取り組み
  一般病棟における環境整備の標準化を目的とした一連の取り組みとその成果

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