第99回日本医療機器学会大会

講演情報

一般演題

洗浄

洗浄1

2024年6月21日(金) 13:10 〜 14:10 第3会場 (アネックスホール F205+F206)

座長:河野 太郎(古賀総合病院)

13:20 〜 13:30

[24] 人材不足の中,ドイツにおける手術器具およびロボット手術器具の用手洗浄削減の実際

本田 隆治, 本田 宏志 (㈱ニチオン 手術器械再生処理システム部)

ドイツでは人材不足の中,40%近くの病院が他の病院に手術器具などの洗浄・滅菌を外部委託している.さらに手術器具に関しては日本でおこなわれているような恒温槽や用手洗浄が削減されており,汚染器材を直接ウォッシャーディスインフェクターに入れても残留タンパク質の値が基準値以下になる用手洗浄削減洗剤が使用されている.ロボット手術器具に関しても,病院自身が洗浄バリデーションをおこなうことを条件に時間が掛る用手洗浄から超音波洗浄器を使用した機械式洗浄に移行している病院が増えている.日本国内でも同様な理由から恒温槽や用手洗浄を削減に成功した施設が出てきている.人手不足,作業者の汚染器具への接触によるリスク,用手洗浄はバリデーションができない,人がおこなうことによるエラーなどの理由で用手洗浄を削減推進しているドイツの病院の現状を報告するとともに日本でも同様な理由から実際に用手洗浄を削減するために必要なことや問題点に関し報告する.