[O-1-003] 心筋ストレイン解析におけるシネMRI撮像条件の検討
【背景】心筋ストレイン解析は超音波で一般的に行われている。MRIで心筋ストレイン解析を行うには、tagged MRIが知られているが近年、東芝社製MTTソフトウェア(MTT)開発により、シネMRI画像を用いて心筋ストレイン解析が可能となった。高い画像コントラストを有するMRIでの解析は今後需要が高まることが予想されるが、本解析に対するシネMRI撮像条件の検討はない。
【目的】MTTを用いて、シネMRIの撮像条件がストレイン解析に与える影響を検証し、適切な撮像条件を検討した。
【方法】使用装置は東芝社製EXCELART VantageTM Powered by Atlas 1.5T。撮像対象は健常ボランティア10名。撮像ではMESA(The Multi-Ethnic Study of Atherosclerosis) study推奨条件を基準に、ピクセルサイズ、心位相数、フリップアングルを変化させて、短軸シネMRI画像を取得した。各撮像条件のシネMRI画像から、1心周期内のRadial Strain(RS)、Circumferential Strain(CS)のグローバルピーク値を求め、基礎条件でのストレイン値に対して変動比を算出し評価した。
【結果】ピクセルサイズを変化させた場合、ストレイン値への影響は少ない。心位相数は30フェーズ未満で、フリップアングルは60度未満でRS、CS共に変動がみられた。
【結論】撮像条件のポイントは、心位相数30フェーズ以上でフリップアングルは可能な限り高くする必要があると思われた。
【目的】MTTを用いて、シネMRIの撮像条件がストレイン解析に与える影響を検証し、適切な撮像条件を検討した。
【方法】使用装置は東芝社製EXCELART VantageTM Powered by Atlas 1.5T。撮像対象は健常ボランティア10名。撮像ではMESA(The Multi-Ethnic Study of Atherosclerosis) study推奨条件を基準に、ピクセルサイズ、心位相数、フリップアングルを変化させて、短軸シネMRI画像を取得した。各撮像条件のシネMRI画像から、1心周期内のRadial Strain(RS)、Circumferential Strain(CS)のグローバルピーク値を求め、基礎条件でのストレイン値に対して変動比を算出し評価した。
【結果】ピクセルサイズを変化させた場合、ストレイン値への影響は少ない。心位相数は30フェーズ未満で、フリップアングルは60度未満でRS、CS共に変動がみられた。
【結論】撮像条件のポイントは、心位相数30フェーズ以上でフリップアングルは可能な限り高くする必要があると思われた。