第42回日本磁気共鳴医学会大会

講演情報

ポスター

水脂肪画像

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2014年9月18日(木) 14:00 〜 14:36 ポスター会場 (5F ロビー)

座長:福庭栄治(島根県立中央病院 放射線科)

[P-1-039] 3T/1.5TワイドボアMR装置における成人股関節屈曲外転位撮像の検討

加藤和之1, 横瀬正知1, 立花美紀1, 原田邦明1, 森分周子1, 新津守2 (1.株式会社日立メディコ, 2.埼玉医科大学 放射線科)

【目的】
股関節屈曲外転位でMR画像を得ることは、人工関節置換手術等、術前に術後の体位で撮像が行えることを意味し、
・解剖位置関係の把握
・デバイス選択性の向上
・術後の状態予測
などが行えることから有用である。
しかし、MR検査において股関節屈曲外転位の撮像は乳幼児では行われることがあるが、成人での撮像はMR装置ボア径と被検者の脚長の関係から撮像が困難である。
近年のMR装置はボア径が大きいことからフレキシブルな撮像体位を取ることも可能となっている。そこで今回、ボア径の大きなMR装置を用いて、成人股関節における屈曲外転位の撮像について検討した。
【方法】
装置は株式会社日立メディコ社製3T / 1.5T MRI装置を使用し、受信コイルは天板埋め込み型コイルと腹部前面用コイルを用いた。
研究の目的・意義を十分に説明し,文書による同意を得た健常ボランティアに対して、
(1)ボア内で無理なく行える屈曲外転位を検討した。
(2)検討した屈曲外転位にて、複数のシーケンスの撮像を行った。
【結果・考察】
  MR装置ボア内にて、健常ボランティアの屈曲外転位が可能であることを確認し、多種シーケンスの画像を得た。今後、臨床サイトにて股関節屈曲外転位撮像の有用性の確認を行う。