[P-1-046] 3D-TSE法(SPACE法)を用いた手のT1強調像の検討
【背景、目的】
関節リウマチにおける手のMRIでは、滑膜炎や骨侵食の検出感度が高く早期発見、早期治療に有用であるとされている。一方で痛みが強い被検者では手を挙上しisocenterで撮像することが困難であり、off-centerでのポジショニングになることも多い。off-centerでのMRI検査では画質が低下することは知られているが、3D-TSE法によるoff-centerでの影響は報告されていない。3Tのoff-centerでの臨床画像においてゴースト状のartifactを経験したことにより、off-centerでの撮像が画像に与える影響をT1強調にて検討したので報告する。
【方法】
siemens社製 1.5T装置 Magnetom avanto、3T装置 Magnetom skyra 両装置を用い、7cm径のLOOPコイルを用いてファントム撮像を行った。isocenter、off-center 90mm、off-center 180mmのマグネットX方向における異なる位置3箇所での2D-TSE法、3D-GRE(3D-vibe)法、3D-TSE(SPACE)法の3つのシーケンスでT1強調画像を取得した。image Jにより画像解析を行い、コントラスト、ゴースト雑音比を評価した。
【結果】
1.5T、3Tともに全てのシーケンスにおいて、T1コントラストはoff-centerで低下した。3TでのSPACE法ではoff-centerにおいてゴースト雑音比が上昇した。
【まとめ】
3D-TSE法を用いた手のT1強調像ではiso-center +-100mm以内でのポジショニングを行うことにより良好なT1コントラストが得られる。
関節リウマチにおける手のMRIでは、滑膜炎や骨侵食の検出感度が高く早期発見、早期治療に有用であるとされている。一方で痛みが強い被検者では手を挙上しisocenterで撮像することが困難であり、off-centerでのポジショニングになることも多い。off-centerでのMRI検査では画質が低下することは知られているが、3D-TSE法によるoff-centerでの影響は報告されていない。3Tのoff-centerでの臨床画像においてゴースト状のartifactを経験したことにより、off-centerでの撮像が画像に与える影響をT1強調にて検討したので報告する。
【方法】
siemens社製 1.5T装置 Magnetom avanto、3T装置 Magnetom skyra 両装置を用い、7cm径のLOOPコイルを用いてファントム撮像を行った。isocenter、off-center 90mm、off-center 180mmのマグネットX方向における異なる位置3箇所での2D-TSE法、3D-GRE(3D-vibe)法、3D-TSE(SPACE)法の3つのシーケンスでT1強調画像を取得した。image Jにより画像解析を行い、コントラスト、ゴースト雑音比を評価した。
【結果】
1.5T、3Tともに全てのシーケンスにおいて、T1コントラストはoff-centerで低下した。3TでのSPACE法ではoff-centerにおいてゴースト雑音比が上昇した。
【まとめ】
3D-TSE法を用いた手のT1強調像ではiso-center +-100mm以内でのポジショニングを行うことにより良好なT1コントラストが得られる。