第42回日本磁気共鳴医学会大会

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ポスター

画像技術

画像技術2

Fri. Sep 19, 2014 10:00 AM - 10:42 AM ポスター会場 (5F ロビー)

座長:丹治一(公益財団法人北福島医療センター 画像センター 放射線技術科)

[P-2-107] 小児頭部撮像における位置依存特性 ―SNR、均一性において―

香川福宏, 鈴木大輔, 横峰圭, 木戸泰治, 東原道弘 (独立行政法人国立病院機構四国こどもとおとなの医療センター)

【目的】MRIにおいて小児、乳幼児の頭部を撮像する場合、ポジショニングにより信号強度のムラを経験した。ポジションによる感度、均一性を比較検討する。
【使用装置】SEIMENS社製MAGNETOM Aera1.5T VD13、20ch Head Matrix Coil
【方法】硫酸銅水溶液を封入した円筒形のファントム(φ13cm)を用いて、感度補正フィルターおよび撮像位置(上、下、中、右、左、内、外)を変化させそれぞれ撮像した。それらの画像にImageJを用いてSNR(5点計測)と均一性を計測した。また、同意の得られたボランティアに対しファントムの検討で優れていた感度補正フィルターを用い、位置を変え撮像を行った。撮像条件は当院で行っている小児の頭部ルーチンを用いている。撮像条件はSE法 T1強調画像TR/TE=500/14、FA=80deg、FOV=180×180mm、Mtx=320×256、Slicethickness= 5mm、Ave.= 1、no parallel。
【結果】SNRの検討では、コイル近傍になる部分は対側に比べ1.3~1.9倍のSNRとなった。内側にポジションしたときのSNRは外側にポジションしたときと比べ約1.41倍のSNRとなった。どの撮像においてもファントム中心部は低信号領域となった。中央以外に配置した際SNRのばらつきが最大21.4%、中央に配置した際SNRのばらつきが7.6%となり安定していた。感度補正フィルターを入れた際の均一性はno<Normalize<Pre.Norm.Moderate<Pre.Norm.Normal<Pre.Norm.Broadrangeの順で補正均一性が向上した。ボランティアの撮像に対しても、中央にポジションした方がSNR、均一性ともに優れていた。
【結語】撮像対象が小さい場合、コイル中央にポジションし、Pre.Norm.Normalのフィルターを付加することにより安定した画像が得られる。