日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

講演情報

一般演題ポスター

一般演題ポスター 経頭蓋電気刺激(超音波刺激等他の脳刺激法を含む)

[P11-3] マインドワンダリングの軽減を目的とした徐歩下経頭蓋直流刺激による長期的オーギュメーション効果 -二重盲検比較試験 (RCT)-

西田圭一郎1, 森島陽介2, パスカルーマルキ ロベルト3, 吉村匡史1, 南翔太1, 池田俊一郎1, 佃万里1, 桂功士1, 上田紗津貴1, 山根倫也1,4, 越川陽介1, 木下利彦1 (1.関西医科大学 精神神経科学教室, 2.Division of Systems Neuroscience of Psychopathology, Translational Research Center, University Hospital of Psychiatry, University of Bern, Bern, Switzerland, 3.The KEY Institute for Brain-Mind Research, University of Zurich, Zurich, Switzerland, 4.関西大学大学院心理学研究科)

【目的】マインドワンダリング(MW)は現在と無関係な考えに漂っている状態で、不安との関係が注目されている。MWの減少が期待できる徐歩と、経頭蓋直流刺激(tDCS)の組み合わせによる効果を検討した。【方法】実刺激26名、偽刺激28名の健常者を解析に供した。足に感覚を誘導しながら徐歩を行い、同時にtDCS(1mA, 陽極F5)を施行。State-Trait Anxiety Inventory(STAI)-SAをtDCS直前、直後、1時間後、1週間後で評価し混合モデルを用いて分析。特定臨床研究法jRCTs052180043【結果】1週間後のSTAI-SAのスコアと2群間の交互作用が有意で、偽刺激群より実刺激群でスコアが低かった。【結論】20分間の徐歩とtDCSの組み合わせで長期的な不安減少効果を認めることがRCTで証明された。