[P11-9] 難治性疼痛に対する経頭蓋直流電気刺激法の有効性の予備的検討
【背景】無作為化クロスオーバー試験で、難治性疼痛に対する経頭蓋直流電気刺激(tDCS)の有効性について予備的な検討を実施した。
【方法】難治性疼痛10例を対象として、tDCS(刺激強度:2mA、刺激時間:20分)の実刺激と偽刺激を無作為順序に実施した。陽極を最も痛い側の対側一次運動野の手の領域上に、陰極を陽極の対側前額部に設置した。刺激直前と直後にVASで疼痛強度を評価し、刺激直後に患者全般印象変化(PGIC)を評価した。
【結果】実刺激では有意にVASが低下したが(p=0.02)、偽刺激では有意な変化は見られなかった。PGICの評価で実刺激は改善または少し改善が6例、不変が4例であった。一方、偽刺激は改善または少し改善が2例、不変が8例であり、実刺激の効果は偽刺激より高い傾向にあった。
【結語】tDCSは難治性疼痛の痛みを軽減する可能性が示唆された。
【方法】難治性疼痛10例を対象として、tDCS(刺激強度:2mA、刺激時間:20分)の実刺激と偽刺激を無作為順序に実施した。陽極を最も痛い側の対側一次運動野の手の領域上に、陰極を陽極の対側前額部に設置した。刺激直前と直後にVASで疼痛強度を評価し、刺激直後に患者全般印象変化(PGIC)を評価した。
【結果】実刺激では有意にVASが低下したが(p=0.02)、偽刺激では有意な変化は見られなかった。PGICの評価で実刺激は改善または少し改善が6例、不変が4例であった。一方、偽刺激は改善または少し改善が2例、不変が8例であり、実刺激の効果は偽刺激より高い傾向にあった。
【結語】tDCSは難治性疼痛の痛みを軽減する可能性が示唆された。