日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 末梢神経疾患

[P21-14] CIDPにおける電気生理・病理学的所見およびNF155自己抗体と血清ニューロフィラメント濃度との関連

深見祐樹1, 飯島正博1,2, 小池春樹1, 橋詰淳1, 勝野雅央1 (1.名古屋大学 神経内科, 2.名古屋大学 先端医療・臨床研究支援センター)

【目的】CIDPにおける血清NfLのバイオマーカーとしての意義を検証する。【方法】対象はNF155抗体陽性13例を含むCIDP患者58例とコントロール12例。血清NfLは超高感度digital ELISAシステム(Simoa)により測定。腓腹神経生検を施行した40例は病理学的所見と血清NfLの関連性を検証。【結果】血清NfLは、CIDP群がコントロールより高値を示した(p<0.001)。NF155抗体陽性例は、抗体陰性群より高値であった(p=0.005)。電気生理学的検査では血清NfLと脛骨神経CMAP振幅と負の相関を認めた(r=-0.404、p=0.004)。病理学的解析では、活動性の軸索障害と有意な関連を示し(p=0.011)、ときほぐし標本での軸索変性とも有意な相関を示した(r=0.485, p=0.001)。さらにNF155抗体陽性群で治療介入により血清NfLと抗体価の両者とも低下を示した。【結論】血清NfLはCIDPの疾患活動性を反映するとともに、電気生理学的・病理学的に軸索変性を反映することが示された。