日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

講演情報

一般演題ポスター

一般演題ポスター リハビリテーション

[P25-4] 運動学習を促進する認知課題に特徴的な要素の探索

木村剛英1, 中野渉2 (1.つくば国際大学 医療保健学部 理学療法学科, 2.常葉大学 健康科学部 静岡理学療法学科)

【目的】一部の認知課題は運動学習を促進する。本研究では類似した2種類の認知課題を用い、認知課題に含まれるどの要素が運動学習の促進に寄与するのか手がかりを得ることを目的とした。
【方法】認知課題はincongruent Stroop task(iST)とcongruent Stroop task(cST)の2種類を用いた。iSTは書かれた文字の意味と文字の色が一致しない一般的なストループ課題であり、congruent Stroop taskは両者が一致した認知課題である。健常な若年成人42名(19.3±1.0歳)を1)iSTを行う群、2)cSTを行う群、3)認知課題を行わない群、の計3群に割り付けた。運動学習の評価にはマウストラッキング課題を用いた。また、マウストラッキング課題を行う直前に認知課題を行い、運動学習への影響を評価した。
【結果】iSTを行う群で運動学習は促進した。
【結論】cSTと比較して、iSTに含まれる要素が運動学習の促進に寄与したことが示された。