日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 術中モニタリング

[P27-12] 条件変更でMEPが記録できた小児の2症例

杉山邦男1, 東谷剛志1, 佐々木伸章1, 近藤康介2, 原田直幸2, 周郷延雄2 (1.東邦大学医療センター 大森病院 臨床生理機能検査部, 2.東邦大学 医学部 脳神経外科学講座(大森))

【はじめに】刺激条件変更でMEPを記録することができた小児の2症例を報告する。【症例1】9歳、男児、脳動静脈奇形摘出術。【モニタリング】刺激電極は陽極をC3、陰極をC4、導出は左右のAPBに設置した。刺激強度:90mA、パルス幅:0.5ms、インターバル:2.0ms、train回数5回でMEPが導出されなかったが、train回数8回とすることでMEPが記録できた。【症例2】4歳、男児、新生血管造成術。【モニタリング】刺激電極は陽極をC3より約2cm外側かつ約1cm後方とし、陰極はC4に、導出は左右のAPBに設置した。刺激強度:120mA、パルス幅:0.5ms、インターバル:2.0ms、train回数5回でMEPは導出されなかったが、インターバル:1.6ms、train回数12回とすることでMEPが記録できた。【まとめ】小児はMEPを導出することが困難なことが多く、train回数を増加させることで、MEPを導出できる可能性がある。