[P4-2] 画像診断前に視覚誘発電位にて異常を確認しえた抗MOG抗体関連疾患の18歳男性例
【症例】症例は18歳男性。X年1月30日左上肢の間代性痙攣が出現。3月6日より右同名半盲が出現し入院。頭部MRIで脳梁部に新規病変あるも視放線には病変を認めなかった。多発性硬化症が疑われステロイドパルス療法を行い右同名半盲の改善を認めた。3月29日に施行した視覚誘発電位(VEP)では半視野刺激にて両眼の右半視野刺激のP100振幅の低下を認めた。4月26日に施行した頭部MRIでは左視放線に造影効果のある新規病変を認め、VEPは半視野刺激にて両眼のP100戦時の延長を認めた。血清抗MOG抗体陽性が確認され、抗MOG抗体関連疾患と診断した。【考察】本例では症状出現後にVEPにて変化を認め、その後に画像病変を認めた。MOG抗体関連疾患の病変の検出にVEPが有用である可能性が示唆された。