日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

講演情報

一般演題ポスター

一般演題ポスター 筋電図(針・SFEMG・表面)

[P7-3] 表面筋電図による筋力の定量的評価の試み

片山雅史1, 高野吉朗2 (1.純真学園大学, 2.国際医療福祉大学 福岡保健医療学部)

簡易で安定した記録が可能な手法を用いて、筋力トレーニングを課した前後で表面筋電図と超音波像を計測・比較した。さらに筋電図では定量的な分析を目指した。【対象および方法】対象は、同意の得られた健常成人男性6名である。大腿直筋の表面筋電図から筋放電量、超音波横断像で周囲長と断面積を測定した。負荷重量を増した際の筋放電量の変化、超音波の計測結果は増減率で評価した結果をトレーニング前後で比較した。【結果】トレーニング前には負荷1kg増あたりの筋放電量の増加率は平均30%、トレーニング後は20%増であった。超音波では、筋の周囲長と断面積はわずかに増加し、大腿部の外周囲長はほとんど変化なかった。【考察】 今回のトレーニングは、筋肥大が期待できるレベル以下であったため、画像上の変化は小さかった。単位重量当たりの負荷増加で減少する筋放電量ははっきりと確認ができた。今後、課する負荷量を考慮する必要があると考える。