[WS1-3] 神経伝導検査・筋電図
筋電図・神経伝導検査問題内容は1.生理と解剖、2.筋電計について、3.筋電図検査、4.誘発筋電図と神経伝導検査、5.筋電図検査に関する安全対策から構成される。いずれも臨床で筋電図・神経伝導検査を行うのに必要な知識が問われている。1.生理と解剖では、部位診断で必要となる神経と支配筋の関係が頻出される。同一レベルで異なる支配神経の筋や、神経の分枝は臨床での電気診断においても重要である。覚えておきたい項目である。また腕神経叢についても頻出するので、腕神経叢の解剖はおさえておく必要がある。また実際の神経伝導検査での電極を置く位置など、筋肉の表面解剖の知識はで筋電図・伝導検査には必須である。2.筋電計についての問題では、皮膚温やフィルタの設定、アーチファクトへの対応の仕方などは臨床でも非常に重要であるので、覚えておきたい。3.筋電図検査では、安静時の波形の意味や、波形から得られる病態の評価などが問われる問題が多い。特徴的な波形を見せることにより診断を問うものもあり、疾患による特徴的な所見も押さえておく必要がある。4.手根管症候群をはじめとする絞扼性神経障害の所見や脱髄の所見に関する問題は頻出している。H波、F波などの後期応答、Blink reflex、SEP、反復刺激、SSR、TMSに関する知識も必要である。5.安全対策に関しては手袋の着用や易出血性、ペースメーカーへの対策など臨床での基本的な知識が問われている。本セミナーではこれらについて典型的な過去問を中心に解説する。