The 52st Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

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一般口演

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一般口演1-06(I-OR106)
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Wed. Jul 6, 2016 10:10 AM - 11:00 AM 第E会場 (シンシア ノース)

座長:
瀧聞 浄宏(長野県立こども病院 循環器科)

I-OR106-01~I-OR106-05

10:10 AM - 11:00 AM

[I-OR106-03] ファロー四徴症術後患者の肺動脈弁逆流重症度における経胸壁心エコーでの肺動脈弁逆流パターン分類の意義-MRI所見との比較-

齊川 祐子1,4, 安河内 聰1,2, 瀧聞 浄宏2, 島袋 篤哉2, 粟津原 信一3, 武井 黄太2, 田澤 星一2, 蝦名 冴1,4, 柴田 綾4, 岩渕 恭子4, 日高 恵以子4 (1.長野県立こども病院 エコーセンター, 2.長野県立こども病院 循環器小児科, 3.長野県立こども病院 放射線科, 4.長野県立こども病院 臨床検査科)

Keywords:Tetralogy of Falot、Pulmonary regurgitation、MRI

【背景】ファロー四徴症(TOF)術後遠隔期における肺動脈弁逆流(PR)は、予後を規定する重要な因子であるが、心エコーによるPR重症度評価法の精度はまだ確立していない。【目的】TOF術後患者の心エコーによるPRの重症度評価法について、MRIによるPRの定量的評価法と比較検討すること。【対象と方法】対象は、MRIと心エコーを同時期に記録したTOF術後患者(Rastelli型手術例を除く)38名(12.9 ±5.6才)。肺動脈弁部ドプラ血流におけるPR波形を、ASE分類(JASE 2014;27:111-41)によりMild(Mi), Moderate(Mod), Severe(S)の3型に分類し、MRI のPhase contrast 法から算出された肺動脈弁逆流率(PRF)、および右室容積(RV EDVi)、右室EF(RV EF)と比較した。【結果】ASE 分類によるPR重症度は、Mi (6): Mod (12):S (20)であった。ASE分類各群のMRI-PRF値は、Mi(8.5 ±5%);Mod(33.7 ±8%); S(40.4 ±10%)とMi群とMod群以上とでは分別出来たが、ModとSでは分別は出来なかった。一方MRIでのRVEDVi>140ml/m2の症例は、Mod 8%:S 40%と明らかにS群で高く、逆にMi, Mod群でRVEDVi<140ml/m2の症例は95%であった。同様にRVEF<45%の症例は、Mi (1/6), Mod(1/12), S(8/20)であった。【結語】心エコーによるPR波形分類は、軽症と中等度以上の分別には半定量的評価法として使用できる。またSevereパターンでなければ、TOF術後患者の右室容積や右室EFが保たれていることが推測でき、肺動脈弁置換術適応例の抽出などTOF術後患者の非侵襲的経過観察に有用な方法であると考えられる。