18:00 〜 19:00
[P19-04] 閉鎖したfenestration付き心房中隔PTFE patchに対してNykanen RF Wireで穿通し、バルーン血管形成術を行った肺静脈狭窄の1例
キーワード:Nykanen RF Wire、fenestration、pulmonary vein stenosis
HLHS intact Atrial SeptumやPAIVSのPulmonary valve atresiaに対するNykanen RF Wireを用いた穿通が2014年から本邦でも可能となった。生体組織でないPTFEに対しては通電できず穿通は不可能である。今回、心房中隔PTFE patchのfenestrationの閉鎖に対してRF Wireによる穿通が有用であった1例を経験した。
症例は3歳男児。総肺静脈還流異常症(1a)に対して日齢1に修復術が施行された。術後肺静脈狭窄を生じ、外科治療4回、カテーテル治療4回繰り返していた。外科治療の際、再狭窄に対してカテーテル治療を行う目的でfenestration付きpatchで心房中隔を閉鎖していた。2歳11か月時に心房中隔patchのfenestrationの閉鎖が確認された。経食道エコーで位置確認を行い、透視でfenestration付近のクリップを目印として、RF Wireによる穿通を行った。計7回の通電でWireが左房へ通過した。後の解析では、7回ともインピーダンスの低下を認めており、正確に通電できたことが確認された。その後Static BASでASDの拡大を行い、肺静脈狭窄に対してバルーン血管形成術を行った。
Fenestrationの再開通にRF Wireは有用であった。透視だけでなく、経食道エコーを併用することで穿通部位の確認に役立った。複数回の通電を要した原因は不明であるが、中隔に対するwireの角度が浅く、壁内に潜り込んでいた可能性が考えられた。
症例は3歳男児。総肺静脈還流異常症(1a)に対して日齢1に修復術が施行された。術後肺静脈狭窄を生じ、外科治療4回、カテーテル治療4回繰り返していた。外科治療の際、再狭窄に対してカテーテル治療を行う目的でfenestration付きpatchで心房中隔を閉鎖していた。2歳11か月時に心房中隔patchのfenestrationの閉鎖が確認された。経食道エコーで位置確認を行い、透視でfenestration付近のクリップを目印として、RF Wireによる穿通を行った。計7回の通電でWireが左房へ通過した。後の解析では、7回ともインピーダンスの低下を認めており、正確に通電できたことが確認された。その後Static BASでASDの拡大を行い、肺静脈狭窄に対してバルーン血管形成術を行った。
Fenestrationの再開通にRF Wireは有用であった。透視だけでなく、経食道エコーを併用することで穿通部位の確認に役立った。複数回の通電を要した原因は不明であるが、中隔に対するwireの角度が浅く、壁内に潜り込んでいた可能性が考えられた。