13:50 〜 14:40
[P81-02] Late referral Truncus Arteriosus に対する一期的根治治療における成績
キーワード:総動脈管症、術後、late referral
【はじめに】総動脈管症は比較的早期に治療介入を必要とし超重症群を除き成績は安定している。しかし時にはlate referral 患者に対する初期治療選択に迫られる場合があり、当院ではそれら患者群に一貫して一期的根治術を行っている。今回それらに対し後方視的検討を加え報告する。
【対象】2013年1月から2015年11月までlate referral Truncus Arteriosus (生後>30日)(Type1:n=22, 2:n=11, 3:n=4)に対してprimary repairが行われた連続37例。
【結果】手術時年齢(median)、体重はそれぞれ92.5days(36 - 406)、3.8kg(2.56 - 5.4)であり、ICU滞在期間、入院期間(転院先入院期間含まず)はそれぞれ7days(1-16)、8 (1-47)である。Trancal Valve形態、術前弁逆流はそれぞれ(4尖:n=6, 3尖:n=29,2尖:n=2), (trivial:n=15, mild:n=17, moderate:n=5, Severe:n=0)であった。術前挿管管理と必要とした症例は10例であった。基本術式はVSD閉鎖、右室流出路再建(Contegra (n=25)、弁付き導管(n=12))とし、同時手術として大動脈弁形成:1例、Uniforcalization:1例を行った。 大動脈遮断時間(minutes)(median)、心肺時間は88.0(29-115)、149(84-259)であった。また術後ECMO supportを必要とした症例は1例であった。Mortality (n=3、PH crisis(2), PH + Truncal valve 逆流による心不全(1))に対するrisk factorは術前挿管管理(p=0.015), 低体重(p=0.021)であり、手術時年齢(p=0.25)、心肺時間(p=0.75)、遮断時間(p=0.52)等は要因ではない。近直エコーでの右室流出路所見は、流出路圧差(Contegra VS 弁付き導管)(mmHg) = (9.8±8.4 vs 14.5±10.1, p=0.4)であるが、弁逆流は比較的早期よりContegra群(p=0.0001)において多い傾向にあった。
【結語】同疾患群におけるPrimary repairは妥当であるが、術前重度体重増加不良、要挿管症例には治療戦略上注意が必要である。選択制限のある右室流出路に関しては今後検討を要する。
【対象】2013年1月から2015年11月までlate referral Truncus Arteriosus (生後>30日)(Type1:n=22, 2:n=11, 3:n=4)に対してprimary repairが行われた連続37例。
【結果】手術時年齢(median)、体重はそれぞれ92.5days(36 - 406)、3.8kg(2.56 - 5.4)であり、ICU滞在期間、入院期間(転院先入院期間含まず)はそれぞれ7days(1-16)、8 (1-47)である。Trancal Valve形態、術前弁逆流はそれぞれ(4尖:n=6, 3尖:n=29,2尖:n=2), (trivial:n=15, mild:n=17, moderate:n=5, Severe:n=0)であった。術前挿管管理と必要とした症例は10例であった。基本術式はVSD閉鎖、右室流出路再建(Contegra (n=25)、弁付き導管(n=12))とし、同時手術として大動脈弁形成:1例、Uniforcalization:1例を行った。 大動脈遮断時間(minutes)(median)、心肺時間は88.0(29-115)、149(84-259)であった。また術後ECMO supportを必要とした症例は1例であった。Mortality (n=3、PH crisis(2), PH + Truncal valve 逆流による心不全(1))に対するrisk factorは術前挿管管理(p=0.015), 低体重(p=0.021)であり、手術時年齢(p=0.25)、心肺時間(p=0.75)、遮断時間(p=0.52)等は要因ではない。近直エコーでの右室流出路所見は、流出路圧差(Contegra VS 弁付き導管)(mmHg) = (9.8±8.4 vs 14.5±10.1, p=0.4)であるが、弁逆流は比較的早期よりContegra群(p=0.0001)において多い傾向にあった。
【結語】同疾患群におけるPrimary repairは妥当であるが、術前重度体重増加不良、要挿管症例には治療戦略上注意が必要である。選択制限のある右室流出路に関しては今後検討を要する。