第53回日本小児循環器学会総会・学術集会

講演情報

ポスター

電気生理学・不整脈

ポスター (I-P05)
電気生理学・不整脈 1

2017年7月7日(金) 18:00 〜 19:00 ポスターエリア (1F 展示イベントホール)

座長:加藤 愛章(筑波大学医学医療系 小児科)

18:00 〜 19:00

[I-P05-01] Wide QRSからnarrow QRSへ移行する頻拍発作がありアブレーションを行った非通常型房室結節回帰性頻拍の13歳男子例

宮本 健志, 有阪 治 (獨協医科大学 小児科)

キーワード:Wide QRS, narrow QRS, 房室結節回帰性頻拍

症例:13歳男子.左軸,左脚ブロック型のwide WRSから周期280msec,II,III,aVF誘導で陰性P波を示す,long R-P'型narrow QRS tachycardiaに移行する頻拍の精査のため入院した.イソプロテレノール負荷で右室プログラム 刺激でAHのjump upを伴わずに逆行性の心房最早期興奮部位をCS 入口部下縁に認めるslow-fast型房室結節回帰性頻拍(fast/slow AVNRT)が容易に誘発された.wideQRSからnarrow QRSへ移行する頻拍も認めらたが,れその間頻拍周期に変化がなく房室解離もないため,心室内変行伝導によるものと判断した 頻拍中に再早期心房波があるCS入口部下縁でイリゲーション高周波通電(RF)を行ったところ頻拍は停止した.イソプロテレノールの投与下で周期298msecの同様のAVNRTがあり再早期心房波はCS入口部内部であり同部位を焼灼し誘発されなくなった.総括:心室内変行伝導を伴う非通常型AVNRTであった.室房伝導は2つあり2種類のAVNRTが存在した可能性があった.