[I-OR20-05] 先天性心疾患術後の患児がICUへ入室した際に親が抱く思いの調査
Keywords:先天性心疾患術後, 集中治療室, 親の思い
【背景】先天性心疾患患児が手術後に集中治療室(以下ICU)へ入室することは親にとってストレスの大きい状況である。本研究では、先天性心疾患術後の患児がICUへ入室した際に親が抱く思いについて明らかにし、より質の高い看護を提供するための示唆を得たので報告する。
【目的】先天性心疾患術後の患児がICUへ入室した際に親が抱く思いについて明らかにする
【方法】2017年7月から11月にA病院ICUに入室した先天性心疾患患児の親へ質問紙調査を行い、回答内容を分析した。
【倫理的配慮】本研究への参加に関して文書を用いて説明し、承諾を得た。また、A病院自主臨床研究審査委員会の承諾も得た。
【結果】調査の結果、18名の回答を得た(有効回答率62.1%)。全ての回答者で<子どもと離れることが不安だった>の質問項目で「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答した。<子どもに何もしてあげられないというもどかしさを感じた>の質問項目では15名(83.3%)が「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答した。<面会時間の時に看護師からもっと声をかけてほしいと感じた>の質問項目で12名(66.6%)が「あまりそう思わない」「全くそう思わない」と回答した。
【考察】 全ての回答者で<子どもと離れることが不安だった>回答しており、母子分離による親の不安は強いことが明らかとなった。さらに、<面会時間の時に看護師からもっと声をかけてほしいと感じた>回答者は半数以下であり、面会時には両親と子どものみで過ごす時間を確保することも必要であることが示唆された。<子どもに何もしてあげられないもどかしさを感じた>親も多く、面会時にはケアに参加出来る体制を整え両親の無力感を軽減していくことが有効であると考えられた。
【結論】 先天性心疾患術後の患児がICUへ入室した際に親は子どもと離れることに強い不安を感じており、子どもに何もしてやれない無力感に悩んでいることが明らかとなった。
【目的】先天性心疾患術後の患児がICUへ入室した際に親が抱く思いについて明らかにする
【方法】2017年7月から11月にA病院ICUに入室した先天性心疾患患児の親へ質問紙調査を行い、回答内容を分析した。
【倫理的配慮】本研究への参加に関して文書を用いて説明し、承諾を得た。また、A病院自主臨床研究審査委員会の承諾も得た。
【結果】調査の結果、18名の回答を得た(有効回答率62.1%)。全ての回答者で<子どもと離れることが不安だった>の質問項目で「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答した。<子どもに何もしてあげられないというもどかしさを感じた>の質問項目では15名(83.3%)が「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答した。<面会時間の時に看護師からもっと声をかけてほしいと感じた>の質問項目で12名(66.6%)が「あまりそう思わない」「全くそう思わない」と回答した。
【考察】 全ての回答者で<子どもと離れることが不安だった>回答しており、母子分離による親の不安は強いことが明らかとなった。さらに、<面会時間の時に看護師からもっと声をかけてほしいと感じた>回答者は半数以下であり、面会時には両親と子どものみで過ごす時間を確保することも必要であることが示唆された。<子どもに何もしてあげられないもどかしさを感じた>親も多く、面会時にはケアに参加出来る体制を整え両親の無力感を軽減していくことが有効であると考えられた。
【結論】 先天性心疾患術後の患児がICUへ入室した際に親は子どもと離れることに強い不安を感じており、子どもに何もしてやれない無力感に悩んでいることが明らかとなった。