第54回日本小児循環器学会総会・学術集会

講演情報

一般口演(多領域専門職部門)

心臓カテーテル検査・治療

一般口演(多領域専門職部門)04(II-TR04)
心臓カテーテル検査・治療

2018年7月6日(金) 15:40 〜 16:30 第6会場 (411+412)

座長:武田 和也(榊原記念病院)
座長:前田 浩(榊原記念病院)

[II-TR04-03] 当院における小児心臓カテーテル検査後の圧迫固定帯の安全性調査

福岡 正美1, 新谷 由加里1, 石井 和美2, 秋田 千里3 (1.金沢医科大学病院 看護部 小児科病棟, 2.金沢医科大学病院 看護学部, 3.金沢医科大学病院 小児科)

キーワード:心臓カテーテル検査, 圧迫固定帯, 小児

背景:当病院で小児循環器疾患に対する手術施行の増加に伴い、心臓カテーテル検査も増加した。平成25年度、127件、平成28年度は160件であった。小児の検査後の安静度に関する明確な基準はなく、当小児科病棟でも医師が選択推奨された圧迫固定帯を使用して検査後の観察をしている。その圧迫固定帯を使用して10年以上となるが、これまで圧迫固定帯の安全調査を評価をしたことがなかった。目的:当院における小児の心臓カテーテル検査後の圧迫固定帯の安全性を明らかにする。対象:平成28年度に4階東病棟において、0~6歳でおむつ使用している、心臓カテーテル検査を受けた児を対象とする。方法・平成25年度と28年度の対象患児のカルテから看護記録を参照し、年齢・性別・疾患・体重・治療カテか検査カテか・鎮静剤使用の合併症・それぞれの症例の検査後の出血を調査し、心カテ方法や看護ケアについて比較検討する。結果:平成25年度は59件中、出血が3件、平成28年度は111件中、4件であった。考察:心カテ件数が増加したのは明らかであるが、出血件数が減っていた。平成28年度に当院で小児循環器科が設立し、医師の指示が統一された事や、看護師の熟練度が増した事で、より個別性を考慮したケアが提供できた要因と考える。結論:統一された看護ケアは観察ポイントが明らかで、スタッフの手技差を減少する利点がある。それゆえ安全な検査となる。