第55回日本小児循環器学会総会・学術集会

講演情報

シンポジウム

シンポジウム2(I-S02)
不整脈カテーテルアブレーション : 治療困難症例に対する戦略

2019年6月27日(木) 08:40 〜 10:10 第2会場 (大ホールA)

座長:中村 好秀(近畿大学医学部 小児科)
座長:鈴木 嗣敏(大阪市立総合医療センター 小児不整脈科)

[I-S02-03] 修正大血管転位における房室結節リエントリー頻拍のカテーテルアブレーション

豊原 啓子1, 工藤 恵道1, 竹内 大二1, 杉山 央1, 庄田 守男2 (1.東京女子医科大学 循環器小児科, 2.東京女子医科大学 循環器内科)

キーワード:カテーテルアブレーション, 房室結節リエントリー頻拍, 修正大血管転位

背景:修正大血管転位(ccTGA)症例では房室結節の位置や冠静脈洞の解剖学的異常があり、房室結節リエントリー頻拍(AVNRT)を合併した症例のアブレーション治療は難治である。目的: ccTGAに合併したAVNRTに対しカテーテルアブレーション(CA)を行った8例を検討した。年齢は5~36歳、SLL 5例、IDD 3例で、未手術が2例、ダブルスイッチ3例、Fontan(APC) 1例、VSD閉鎖1例、Glenn術後1例である。 対象症例、結果:5例(PLSVC 2例)は冠静脈洞(CS)を僧帽弁輪後方に認め、3例ではCSが右房に開口していなかった。通常型AVNRTは3例、非通常型AVNRTは2例、通常型と非通常型 AVNRTの合併を2例に認めた。His束電位は1例のみ僧帽弁輪後方に記録されたが、7例は僧帽弁輪前方に記録された。高周波CA 4例、クライオCA 3例、両方の使用が1例であった。非通常型 3例(CS欠損1例)は頻拍中の最早期心房波を指標にCAを施行し、His束電位記録部位から離れた位置でCAに成功した。通常型非通常型合併例2症例はいずれも通常型AVNRTが易誘発性でありCS開口部のslow pathway potential(SPP)を指標にCAを行い成功した。通常型AVNRT 3例(CS欠損2例、PLSVC 1例)はHis束電位記録部位から離れた中隔のSPP様電位記録部位にCAを行ったが無効であった。このためHis束電位記録部位近傍までCAを試みたがAH時間の延長のため断念した。成功率は5/8 (62%)、不成功例はすべて通常型AVNRT症例であった。結論:ccTGAにおいて遅伝導路の逆伝導心房側マッピングが出来ない通常型AVNRTのCAは困難であった。