[I-S02-05] ECMO補助下のカテーテルアブレーションにおける問題点とその解決
キーワード:ECMO, カテーテルアブレーション, 循環補助
【目的】ECMO補助下アブレーションの問題点を検討する。【方法】2009年4月から2018年12月までにECMO補助下にアブレーションをおこなった症例について診療録を用いた後方視的研究。【結果】症例は2例、3回のアブレーションを行っている。1例目は12歳女児。心房頻拍による頻拍誘発性心筋症を発症しエコー上EF12%。心原性ショックとなり右大腿動静脈によるV-AECMO装着。4日目に心房頻拍に対するアブレーションを右内頸静脈からアプローチしている。CARTO3を用いてマッピング及びアブレーションを行ったが、起源が複数でありアブレーション不成功。そのため6日目に房室結節をアブレーションし、ペースメーカーを植え込みECMOを離脱した。2例目は3歳女児。PAVSD MAPCAに対するUF VSD閉鎖術後に心房頻拍から右心不全となり、右内頸動静脈によるv-aECMO装着。CARTO3を用い右大腿静脈からのアプローチで心房頻拍のアブレーションに成功した。いずれも手技中の血行動態は安定した。3回のアブレーションでは電位は明瞭であったが単極の電位はノイズが多く使用不能であった。【結語】ECMO補助下で血行動態は安定し、より安全にアブレーションを行う事が出来た。3次元マッピングの使用はより有効性を高める。ECMOの電磁波干渉にはさらなる対応が必要である。