第55回日本小児循環器学会総会・学術集会

講演情報

シンポジウム

シンポジウム6(I-S06)
乳幼児期重症心不全治療の現状と将来の展望

2019年6月27日(木) 16:00 〜 17:30 第3会場 (大ホールC)

座長:小垣 滋豊 (大阪急性期・総合医療センター 小児科・新生児科)
座長:小野 稔(東京大学医学部 心臓外科)

[I-S06-01] 小児重症心不全に対するEXCORの経験

平田 康隆 (東京大学医学部附属病院 心臓外科)

2015年にBerlin Heart EXCORが承認され、日本全国で拡張型心筋症などの心筋症を中心として、現在までに50例以上の装着が行われている。我々の施設では、10人の小児がEXCOR装着をうけた。患者の年齢は2ヶ月から12歳、体重は2.6kgから25kg。 7人の患者が心臓移植を受け、1人の患??者が回復し、離脱。 現在2人の患者が装着中である。サポートの中央値は410日であった。重篤な合併症としては、ポンプ血栓、感染症、およびカニューラの断裂があったが死亡例はなかった。
心臓移植へのブリッジとして比較的長期間安定した補助を行うための周術期、ならびに手術遠隔期管理の工夫について述べる。