第55回日本小児循環器学会総会・学術集会

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ポスターセッション42(II-P42)
画像診断 2

2019年6月28日(金) 17:30 〜 18:30 ポスター会場 (大ホールB)

座長:麻生 健太郎(聖マリアンナ医科大学 小児科)

[II-P42-01] CMR導入時における3次元画像とダブルコンソールを用いた撮像断面設定の有用性

佐藤 慶介, 真田 和哉, 植田 由依, 陳 又豪, 土井 悠司, 石垣 瑞彦, 芳本 潤, 金 成海, 満下 紀恵, 新居 正基, 田中 靖彦 (静岡県立こども病院 循環器科)

キーワード:心臓MRI, 位置決め, 教育

【背景】CMRは小児循環器領域において血行動態の把握に優れた方法である。しかし,CMRの導入にあたっては,特有の撮像法・検査時間の長さ・適切な撮像断面設定の困難さなどが問題となり,さらにはCMRの普及が滞る要因ともなっている。当院では3次元画像とダブルコンソールを用いた撮像断面設定法(3次元定位法)を考案し,検査時間の適正化と断面設定の簡便化を図った。【目的】CMR導入時における3次元定位法の有効性について検討すること。【対象と方法】2009年1月から2013年12月までの間に当院でCMRを行った250例について後方視的に検討を行った。3次元定位法導入前後の2群に分類し比較検討を行った。また,Fallot四徴症術後症例について検査時間の比較検討を行った。【結果】導入前は97例(12.7±6.3歳),導入後は153例(14.0±6.8歳)であり,うち単心室修復症例が導入前は7例,導入後は18例と導入前後で増加を認めた。Fallot四徴症術後症例について,検査時間は導入前76.8±19.0分,導入後69.1±37.4分と短縮を認めた。【結論】3次元定位法は,撮像時間の適正化と断面設定の簡便化を可能とし,CMR導入の困難さを解消するとともに,その客観的な手法から教育効果も期待できる。