[P30-5] narrow QRS tachycardiaと鑑別を要したベラパミル感受性心室頻拍
Keywords:ベラパミル, 心室頻拍, アブレーション
【症例】11歳の女児で、学校で運動後から動悸があり翌日近医受診したとこnarrow QRS tachycardiaがあり救急搬送となった。血圧は90mmHgと維持されていたが心拍数174回/分の頻脈性不整脈を認めた。ATPを急速静注したが停止せず、ベラパミル2.5mgをslow IVしたところ洞調律になり停止した。 ベラパミルで停止したことからベラパミル感受性心室頻拍(ILVT)と考えられ後日電気生理学的検査を施行し、IVLTと診断された。頻拍発作中のカテーテルアブレーションの電位では、Concealed entrainmentを得られた最早期部位のpre-purkinje potentialの部位で、point by pointに数カ所を焼灼して頻拍発作誘発されず現在まで再発なく経過している。【考察】後日の心電図の解析ではQRS幅100msecであり11であるためQRS幅のwideの範囲にあった。発作時のATPを用いた診断時に、ATPによる反応がない際は、左軸偏位、右脚ブロック型のILVTも鑑別診断にいれて診断することが大切であった。