[P56-4] 蛋白漏出性胃腸症(PLE)患者への看護に関する一考察~セルフケア能力向上にむけた関わり~
キーワード:先天性心疾患, セルフケア, 移行期
【はじめに】
先天性心疾患患者は病態を十分に理解できないまま成人期を迎え、自己管理能力が不足することで短期間での入退院を繰り返す症例も少なくない。今回PLE発症後セルフケア不足により入退院を繰り返す患者に対し指導を行い、在宅日数を延長させることができた事例について報告する。本発表は患者の許可を得た。
【看護の実際】
患者は完全大血管転移症でFontan手術後12歳でPLEを発症した。現在30歳代であるが、自己管理を正しく行うことができず2週間で入退院を繰り返すようになっていた。飲水制限や食事管理の目的を正しく理解することができておらず、指導を受けても行動変容につながっていなかった。そのため基本的な病態から再教育を行い飲水制限や食事管理の必要性を指導した。また患者の努力への承認が不足していたことで意欲が低下し、前向きにセルフケアに取り組めていなかった。その事に対して自己効力感が高まるよう肯定的に関わることを意識して行った。また一人暮らしであり在宅生活をサポートする環境がなかったため、訪問看護の導入を行い在宅でのセルフケアを継続し相談できる環境を整えた。以上の関わりの結果、現在再入院なく2カ月半経過できている。
【考察】
患者の疾患理解度を把握しセルフケアの目的が理解できるように基本的な病態から再教育、指導を行ったことは患者の間違った解釈による生活管理を変容させることにつながった。また医療者が患者の話を聴くという姿勢は、患者の自立を支える力になり、移行期支援における重要な支援であると言われている。患者への肯定的な関わりがセルフケアへの前向きな取り組みに必要であったと考える。また訪問看護を導入した結果、在宅でもサポートを得られていると感じセルフケア継続の意識付けに繋がった。自己管理能力が不足した成人先天性心疾患患者に対して疾患理解、精神、社会的側面から支援していくことが重要であると考える。
先天性心疾患患者は病態を十分に理解できないまま成人期を迎え、自己管理能力が不足することで短期間での入退院を繰り返す症例も少なくない。今回PLE発症後セルフケア不足により入退院を繰り返す患者に対し指導を行い、在宅日数を延長させることができた事例について報告する。本発表は患者の許可を得た。
【看護の実際】
患者は完全大血管転移症でFontan手術後12歳でPLEを発症した。現在30歳代であるが、自己管理を正しく行うことができず2週間で入退院を繰り返すようになっていた。飲水制限や食事管理の目的を正しく理解することができておらず、指導を受けても行動変容につながっていなかった。そのため基本的な病態から再教育を行い飲水制限や食事管理の必要性を指導した。また患者の努力への承認が不足していたことで意欲が低下し、前向きにセルフケアに取り組めていなかった。その事に対して自己効力感が高まるよう肯定的に関わることを意識して行った。また一人暮らしであり在宅生活をサポートする環境がなかったため、訪問看護の導入を行い在宅でのセルフケアを継続し相談できる環境を整えた。以上の関わりの結果、現在再入院なく2カ月半経過できている。
【考察】
患者の疾患理解度を把握しセルフケアの目的が理解できるように基本的な病態から再教育、指導を行ったことは患者の間違った解釈による生活管理を変容させることにつながった。また医療者が患者の話を聴くという姿勢は、患者の自立を支える力になり、移行期支援における重要な支援であると言われている。患者への肯定的な関わりがセルフケアへの前向きな取り組みに必要であったと考える。また訪問看護を導入した結果、在宅でもサポートを得られていると感じセルフケア継続の意識付けに繋がった。自己管理能力が不足した成人先天性心疾患患者に対して疾患理解、精神、社会的側面から支援していくことが重要であると考える。