The 71st Conference of the Japan Society of Physical Education, Health and Sports Sciences

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Oral (Theme)

競技スポーツ研究部会 » 【課題A】トップアスリート養成をいかに効果的に行うか

競技スポーツ研究部会【課題A】口頭発表③

Tue. Sep 7, 2021 1:30 PM - 2:40 PM Room 15 (Zoom)

Chair: Riki Sukou (Japan Women's College of Physical Education)

1:30 PM - 1:50 PM

[競技スポーツ-A-09] 日本の大学スポーツにおける学連組織の実態と課題

*Mayumi Onozato1, Masashi Asakura2, Satoshi Ishikawa3, Masamichi Aihara4, Kazuhiko Kimura5 (1. Shobi University, 2. University of Tsukuba, 3. Sakushin Gakuin University, 4. Osaka University of Economics, 5. Waseda University)

わが国の大学スポーツは競技者育成をはじめスポーツ指導者の養成や医科学的な側面から競技力向上を支え、これまでプロスポーツ選手や実業団スポーツ選手を数多く輩出するなどスポーツシステムにおいて重要な役割を担ってきた。2019年3月には一般社団法人大学スポーツ協会(UNIVAS)が創設されスポーツの普及やスポーツ界全体の発展、さらには地域貢献や地域活性化など大学スポーツに大きな期待が寄せられている。これまで体育・スポーツ経営学における大学スポーツを対象とした研究は数多く報告されているがその中心的なテーマは、大学運動部のチームマネジメントや組織におけるリーダーシップスタイル、運動部経験により培われる能力やスキルに関するアプローチが取り上げられる。当然のことながら、これらの視点は大学スポーツの発展に重要な課題であるが研究対象として各競技種目の統括組織である学生連盟(以下、学連)の存在は等閑視されてきた。そこで本研究では、大学スポーツの競技活動を支える学連組織に着目しその実態を明らかにすることを目的とした。方法としては、日本スポーツ協会に加盟している63競技団体を対象に各学連組織のホームページを検索し、目的・理念、事業、中央競技団体との関係、学生の参加形態などについて資料を収集した。その結果、当初想定していた通り、各学連組織の構成は多様であることが明らかとなった。例えば、地区・地域別に学連組織は存在するがそれらを統括する全国組織が存在しない競技種目、また定款や目的・理念、事業内容などの情報が開示されていない学連組織も見受けられた。これらの結果を手掛かりとして、大学スポーツにおける学連組織の課題を検討するとともに、今後のスポーツマネジメント研究の可能性を考察する。※本発表は、日本体育・スポーツ経営学会のプロジェクト研究「大学スポーツのマネジメント研究」の成果の一部を報告するものである。