The 71st Conference of the Japan Society of Physical Education, Health and Sports Sciences

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学校保健体育研究部会 » 【課題A】大学体育の授業をいかに良質なものにするか

A feasibility of the Social Mission in University Physical Education, Sport and Health Sciences: the present from the perspective of historical changes

Tue. Sep 7, 2021 3:15 PM - 5:15 PM Room 5 (Zoom)

Chair: Koji Takahashi (Nagasaki University), Kaori Kimura (Tokai Gakuen University)

4:35 PM - 5:15 PM

[学校保健体育-SA-3] Management of physical education classes and organization of teachers at Nihon Fukushi University

*Shushi Takamura1 (1. Nihon Fukushi University)

<演者略歴>
日本福祉大学全学教育センター助教。専門はICTやキャンプを活用した学び。所属大学では全学部に跨る一般体育授業のコーディネートを担当。FD研修会等を開催し、非常勤、専任を問わず学びあえる組織づくりに取り組んでいる。また、高校教員時代の実践経験を活かし、初年次教育に資する体育授業の展開にも取り組んでいる。
 日本福祉大学(以下、本学)では、大学設置基準の「大綱化」による必修から選択科目へ移行する状況を迎える以前から、大学体育の在り方について検討を行ってきた。目的は、大学で学ぶに値する体育の在り方の検討であり、体育科目を「必修」として存続するための学内理解を求めるための改革であった。検討の結果、大学体育の成果の到達点として「20歳の学力」を設定し、一般体育授業を運営している。
 現在、多くの大学で体育授業を非常勤講師が担当する現状がある一方、非常勤講師の担い手は年々減少している。本学においても、初年次の一般体育授業の8割を大学での教育活動未経験者を含む、非常勤講師に委嘱している。「20歳の学力」の考え方に基づく質の高い学びを学生に提供するためには、専任、非常勤を問わず、体育授業の理念の理解をはじめ、授業実戦や問題点の共有、解決方法などをお互いに学び合い、研鑽を重ねる必要があった。本報告では、本学における「20歳の学力」を柱とした体育授業の運営と、コミュニケーションを深め、学びあえる教員の組織づくりのために開催しているFD研修会や懇親会等の取り組みについて報告を行う。