The 71st Conference of the Japan Society of Physical Education, Health and Sports Sciences

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専門領域別 » Growth and Development

発育発達 ポスター発表

[07 発-ポー03] 幼児の四つ這い位走の類型化の検討

〇Shimpei Sakon1, Hiroshi Ichikawa1, Kousyu Sugisaki1, Tetsuro Wakino1 (1.Niigata University of Health and Welfare)

幼児の顔面外傷の原因は転倒が1位、ぶつかった相手は、床・地面(40%)が最も多く、①四つ這い位の体験が少なくなっている、②幼児の転倒時に顔を守るための「手をつく動き」、「手足の協応」等が明らかではないことが原因である。四つ這いの歩行の研究は、国外では、歩容の個体発達過程をHildebrand(1966)、国内では安倍(2002、2006)によって行われてきた。保育園5歳児・4歳児60名を対象にとして、四つ這い位の四肢協応運動(走行)をビデオカメラで前後側面から撮影し、四つ這い位の四肢協応運動(走行)を動作分析し、類型化した。
四つ這い位の走行運動は、歩行時の右手-左足、左手-右足の順の協応運動(Walk)を繰り返す「2点支持・交差:Pace」を基盤に「2点支持・片側:Trot」、「1点支持:Single」「跳び:Gallop」に派生する。しかし、実験では、保育園児18名の幼児の四つ這い位走行を動作分析すると「Pace」の出現は100%、「Trot」は6名:33.3%、 「Single」は2名:11.1%、 「Gallop」は0名という結果であり、「Pace」と「Trot」「Single」「Gallop」の間には、大きな隔たりがあることが確認された。四つ這いでの走行時に「Trot」「Single」が出現すると、転倒時に「手をつく動作」と類似した動作の体験ができるため、「Pace」と「Trot」へ動作発達を促す必要がある。本研究では4つ這い位走の類型化と動作発達過程について報告する。