日本体育・スポーツ・健康学会第71回大会

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体育方法 ポスター発表

[09 方ーポー50] バックハンドの打法と勝敗の関連

世界男子トッププロテニス選手の試合に着目して

〇藤田 崚介1、廣津 信義1 (1.順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科)

テニスにおけるバックハンドには片手でスイングするバックハンド(1BH)と両手でスイングするバックハンド(2BH)の2種類の打法がある。これまでの研究から運動学的な観点や障害リスクといった面から1BHと2BHの違いが明らかになっている。

一方、テニス世界男子トッププロの試合での勝敗に関しては体格の推移との関連についての研究やゲームスタッツの観点からのゲーム分析が進められている。しかし、バックハンドに違いはあるが勝敗にどのように関係しているかは明らかになっていない。

本研究ではバックハンドの打法が勝敗に関わるのか主にロジスティック回帰分析を用いて検討し、テニス選手やコーチがバックハンドの打法を選択・指導する際に参考となるような知見を提供することを目的とする。データはATP公式サイトとDataHubから入手したテニスの4大大会とされるグランドスラムの男子シングルス2009~2019年の試合データ計5080試合を用いる。統計分析にはPythonを用いる。「身長」、「年齢」、「試合時間」、「ダブルフォルト数」、「バックハンドの打法」、「エース率」、「1st率」、「1stIn得点率(ファーストサービスが入った時の得点率)」、「2ndIn得点率」、「1stInリターン得点率」、「2ndInリターン得点率」、「ブレークセーブ率」、「ブレーク率」、「ランキング」、「利き手」を説明変数、「勝敗」を目的変数とする。バックハンドの打法の違いが勝敗に影響するのか、ほかの変数を調整したうえで評価したことについて報告する。