The 71st Conference of the Japan Society of Physical Education, Health and Sports Sciences

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Oral (Theme)

生涯スポーツ研究部会 » 【課題C】人生100年時代に向けていかに人々のスポーツ権を保障するか

生涯スポーツ研究部会【課題C】口頭発表①

Wed. Sep 8, 2021 2:00 PM - 3:15 PM Room 21 (Zoom)

Chair: Keisuke Komura (Meijo University)

2:40 PM - 3:00 PM

[生涯スポーツ-C-03] 日本語版スポーツコミットメント尺度2の妥当性の検証

総合型地域スポーツクラブの身体活動・継続行動と楽しさに着目して

*Namika Motoshima1 (1. kyusyu sangyo Univ.)

運動・スポーツの楽しさに関する先行研究において、運動・スポーツの実施形態や実施者の属性によって独自の楽しさがあること、楽しさが継続意志につながることが明らかとなっている。しかし、現在運動を継続している児童生徒を対象とした妥当性の検証は対象者の言語理解の問題から確認されておらず、身体活動・継続行動との関係も明らかになっていない。本研究は、総合型地域スポーツクラブに所属し運動を継続している児童生徒を対象とし、日本語版スポーツコミットメント尺度2の継続意志および楽しさに関する因子の妥当性を確認するとともに、身体活動・継続行動につながる要因を検討することを目的とする。
5つの総合型地域スポーツクラブに所属する児童生徒を対象とし、1か月を超えてスポーツを継続しており、回答に不備がなく、児童生徒および保護者の同意を得られた小学校1年生から中学校2年生134名を分析対象とした。フェイスシートとして、性別、年齢、学年、継続期間、身体活動指標修版(尼崎他、2018)について回答を求めた。また、日本語版スポーツコミットメント尺度2の継続意志に関する11項目(Hagiwara et al.,2018)および楽しさに関する5項目(元嶋他、2020)を文言の一部を意味が大きく変わらないよう修正・変更し援用した。
尺度の因子構造を確認するため、探索的因子分析を実施した結果、継続意志項目において2因子、楽しさ項目において1因子構造が確認された。次に、検証的因子分析を行った結果、楽しさ因子にのみモデルの適合が確認されたため、楽しさ因子と身体活動指標・継続期間との関係性を検討するために共分散構造分析を行った結果、モデルの適合が確認され、楽しさと身体活動・継続行動の間に関係性が認められた。