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[08 測-口-11] 母子間の身体接触を伴う軽運動が母親のメンタルヘルスに与える影響
現在、産前産後のホルモンバランスの変化や育児不安等による、乳幼児期の子どもを持つ母親のメンタルヘルスの悪化が問題視されている。母親のメンタルヘルスの改善は、母親自身への影響のみならず、子どもへの虐待にも関わる重要な課題である。これまで、運動の実施によるメンタルヘルスの向上は数多く報告されているが、母親の多くは運動実施時間の確保が困難であるとされている。そこで本研究では、母親とその子どもである乳幼児が一緒に軽運動を行うことにより、母親の育児に関わるメンタルヘルスがどのように変化するかを明らかにすることとした。今回介入する軽運動は、母子間の身体接触を伴う内容とした。身体接触をすることにより母子双方にオキシトシンが分泌され、さらなるメンタルヘルスの向上が期待される。介入前後のメンタルヘルスの評価には、育児ストレスの度合いを測るPSI育児ストレスインデックスショートフォームを用いた。介入前後における子どもの側面と親の側面の育児ストレスパーセンタイルおよび自由記述から、母親が抱える育児ストレスの変化を見出した。