日本体育・スポーツ・健康学会第72回大会

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測定評価/口頭発表④

2022年9月2日(金) 15:59 〜 16:37 第8会場 (2号館2階21教室)

座長:尾山 裕介(桐蔭横浜大学)

16:25 〜 16:37

[08測-口-12] Jリーグクラブのジュニアサッカースクールに通わせる保護者の期待

FC岐阜サッカースクールを対象に

*難波 宏明1,2、大坪 健太3,4、春日 晃章5 (1. 岐阜大学大学院教育学研究科、2. 岐阜聖徳学園大学、3. 兵庫教育大学大学院、4. 日本学術振興会特別研究員(DC2)、5. 岐阜大学)

地域密着の理念を掲げるJリーグに加盟するJクラブは、ホームタウン(本拠地)と一体となったクラブづくりを行い、サッカーをはじめとするスポーツの普及および振興に努めている。岐阜県全県をホームタウンとしJリーグに加盟しているFC岐阜は、5歳から12歳までの子どもを対象に岐阜県内8ヶ所でサッカースクールを展開している。
 本研究は、FC岐阜が運営するサッカースクールに通う子どもの保護者を対象に、サッカースクールに対する期待と課題について検討することを目的とした。FC岐阜が運営を行うサッカースクールに通う幼稚園児から小学6年生までのスクール生の保護者を対象にWEB調査を行った。なお、調査はFC岐阜の協力のもと、クラブを通じて保護者に調査要項を配布し、WEBにて回答を得た。調査票は、基本属性に関する質問に加えて、サッカースクールへの期待に関する5領域(健康・運動への好意、運動技能、将来性、対外的な社会性および対自的な社会性)計21項目から構成された。各質問項目の基礎統計量を算出するとともに、クロス集計表の作成およびχ2検定などを用いて保護者のサッカースクールへの期待特性を検討した。
 分析の結果、Jクラブのサッカースクールに子どもを通わせる保護者の期待と今後の運営課題が明らかとなり、スクールの目標、環境改善をはじめとしたクラブマネジメントに活用していく必要性が示唆された。加えて、FC岐阜がJリーグの掲げる「地域に根ざしたスポーツクラブ」として、今後のサッカーを通じたスポーツ振興および地域活性に関する重要な知見が得られた。