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[03心-口-08] 産学官連携によるスポーツ・ワーケーションの取り組みとその成果
新しい生活様式に対応した働き方として「ワーク」と「バケーション」を合わせた「ワーケーション(Workcation)」が注目されている。旅先など日常とは異なる環境で余暇活動を行いながら働く、仕事と余暇を両立させる働き方である。ワーケーションは「働き方改革の実現」と「地域活性化」の切り札となりうる、新しい働き方である。地方のサテライトオフィスなどで働くものから、地域資源を活用した体験型のワーケーションまで、さまざまなワーケーションモデルが生み出されている。しかし、その効果に関する科学的な分析はされていない。本研究では、首都圏の就労者を対象に、運動・スポーツを余暇活動として取り入れた「スポーツ・ワーケーション」の実証実験を行い、センシング技術+Web調査による総合的なエビデンスを得ることを目的とした。本研究の遂行にあたり、産学官連携の研究体制を構築した。民間企業3社(損害保険会社、航空会社、総合電機メーカー)から、調査協力者を募った。また、スマートフォンカメラを通したストレス評価や、ウェアラブル技術を活用したモチベーション評価などの技術協力を得た。さらに、ワーケーションの受け入れ先として、東北海道地区の自治体からは、ワーキングスペースや運動・スポーツの実施施設などの協力を得た。結果、「スポーツ・ワーケーション」の実施が仕事のパフォーマンスに寄与する可能性が示唆された。