日本体育・スポーツ・健康学会第72回大会

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ポスター発表(専門領域別)

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体育方法(偶数演題) ポスター発表

2022年9月2日(金) 13:00 〜 14:00 第一体育館バスケ1 (第一体育館バスケ)

[09方-ポ-12] リバウンドジャンプの下肢筋力・パワー発揮に影響する着地動作

*図子 あまね1、図子 浩太佑2、吉田 拓矢3 (1. ハイパフォーマンススポーツセンター、2. 滋賀大学、3. 筑波大学)

スポーツに重要な下肢筋力・パワー発揮能力は、リバウンドジャンプ(RJ)の跳躍高を接地時間で除したRJ指数により評価される。またRJ指数は、下肢3関節(足、膝、股関節)に関与する筋群が相互に関連して生み出した結果である。これを踏まえ我々は、RJ指数と下肢3関節の力パワーを示す変数を用いた評価法を示した。一方、RJ指数の決定要因には下肢関節の力パワーを生み出すための着地技術も挙げられるが、これまでの研究では、下肢3関節に着目した着地動作の評価観点は示されていない。したがって、RJ指数や下肢の力パワー発揮能力の評価に加えて着地動作の評価観点を提示できれば、トレーニングや評価における有益な知見となる。本研究では、アスリートを対象にRJの着地動作を評価するための下肢3関節の角度や変位量による定量的な評価観点を示すことを目的とした。女子大学生71名を対象にRJを実施し、RJ指数、跳躍高、接地時間と踏切中の下肢3関節のトルク、パワー、仕事および角度、変位量を算出した。変数間の関係はPearsonの積率相関係数を用いて検討した。RJ指数と足、膝関節の接地時角度および屈曲量の間、接地時間と膝、股関節の最大屈曲角度および股関節の屈曲量の間に有意な相関関係が認められた。さらに、RJ指数と最も高い相関関係が認められた足関節パワーと、角度パラメーターの相関関係を検討したところ、足関節の負、正のパワーと膝関節の屈曲量、負のパワーと膝関節の接地時角度、正のパワーと膝関節の最大屈曲角度の間に有意な相関関係が認められた。本研究の結果から、RJの踏切中に下肢3関節の屈曲量を小さくする動作が同局面の足関節パワーの増大に繋がることが示唆された。したがって、RJを用いて効果的に下肢筋力・パワー発揮能力を高める際には、下肢が大きなパワーを発揮するための合理的な着地動作でトレーニングすることが重要である。