13:45 〜 13:59
[学校保健体育-C-22] 体つくり運動領域における「動きを持続する能力を高めるための運動」に関する研究(教)
授業実践からみた「走・縄・エアロビクス」の運動強度・運動特性
[目的]小・中学生の心肺機能低下を背景に、現学習指導要領解説(文部科学省.2017)では、体つくり運動の「動きを持続する能力を高めるための運動」の例示の運動方法として「走・縄・エアロビクス」が示されている。指導に際しては、「無理のない運動の強度と時間を選んで行うこと」とされ、先行研究では、例示された運動の運動強度に関する研究が報告されている。しかし、例示された運動の運動強度を比較した研究は見当たらない。そこで、本研究では、授業実践を通して、例示された運動の運動強度を明らかにし、個人の体力やねらいに応じた指導が充実することを目的とする。
[方法]大阪市立H中学校第1学年2クラスの62名を対象に、授業実践を1クラスずつ行った。はじめの1時間目にオリエンテーション、2・3・4時間目に走、縄、エアロビクスの授業を1時間ずつ行った。運動教材は、「走:チャレンジペース走」「縄:8の字跳びⅠ(BPM60)・8の字跳びⅡ(BPM70)」「エアロビクス:ローインパクト・ハイインパクト」とした。測定項目は運動教材のMETs、運動後心拍数、RPEである。また、カルボーネン法を用いて運動強度(%)を算出した。加えて、運動教材の運動強度を比較するために一元配置分散分析及び多重比較検定を実施した。なお、有意水準は5%とした。
[結果]全測定項目において、チャレンジペース走が最も高い値となった。多重比較検定の結果、運動後心拍数及びRPEにおけるチャレンジペース走とその他4つの運動教材の間に有意差を認めた。METsは各運動間に有意差を認めたが、8の字跳びⅠとⅡ、ローインパクトとハイインパクトの間には有意差を認めなかった。
[結論]運動教材の運動強度を明らかにすることにより、「動きを持続する能力を高めるための運動」を指導する際の一つの手立てとなり得ることが考えられた。当日はこの結果に関する詳細を報告する。
[方法]大阪市立H中学校第1学年2クラスの62名を対象に、授業実践を1クラスずつ行った。はじめの1時間目にオリエンテーション、2・3・4時間目に走、縄、エアロビクスの授業を1時間ずつ行った。運動教材は、「走:チャレンジペース走」「縄:8の字跳びⅠ(BPM60)・8の字跳びⅡ(BPM70)」「エアロビクス:ローインパクト・ハイインパクト」とした。測定項目は運動教材のMETs、運動後心拍数、RPEである。また、カルボーネン法を用いて運動強度(%)を算出した。加えて、運動教材の運動強度を比較するために一元配置分散分析及び多重比較検定を実施した。なお、有意水準は5%とした。
[結果]全測定項目において、チャレンジペース走が最も高い値となった。多重比較検定の結果、運動後心拍数及びRPEにおけるチャレンジペース走とその他4つの運動教材の間に有意差を認めた。METsは各運動間に有意差を認めたが、8の字跳びⅠとⅡ、ローインパクトとハイインパクトの間には有意差を認めなかった。
[結論]運動教材の運動強度を明らかにすることにより、「動きを持続する能力を高めるための運動」を指導する際の一つの手立てとなり得ることが考えられた。当日はこの結果に関する詳細を報告する。