The 73rd Conference of the Japan Society of Physical Education, Health and Sports Sciences

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Oral (Subdiscipline)

専門領域別 » 測定評価

測定評価/口頭発表②

Fri. Sep 1, 2023 10:45 AM - 11:44 AM RY204 (良心館2階RY204番教室)

Chair: Kenji Tsunoda

11:30 AM - 11:44 AM

[08測-口-08] 繰り返しのある合否判定型スキルテストの評価

繰り返し試技による学習や疲労の有無

*Osamu Aoyagi1 (1. Fukuoka Univ.)

【緒言】的当てに代表される合否判定型スキルテストは各回の試技の信頼性が低いことから数回行われることが多い。通常はその成功回数をもって評価されるが、最初の試技の成否を被検者が確認し、その結果を次の試技に反省することができれば成功率は向上することが予想される。逆に、試技の回数が多くなると疲労が重なり、パフォーマンスが低下することも考えられる。このような順次効果が大であれば順次効果を考慮した評価が必要で、順次効果が無視できるのであれば、従来通りの成功回数からの評価で十分であろう。そこで、本研究では合否判定型スキルテストの順次効果を一般化線形混合ロジスティック回帰分析により検討し、有意であれば項目と回数を組み合わせた2値の項目反応理論から能力を推定し、有意でなければ項目の成功回数が二項分布することから二項分布モデルの項目反応理論により能力の推定を行う。【方法】スポーツ系学部生58名を対象に、①輪投げ②小バスケットボールによるシュート③グランドゴルフでの的当て④小ボールのキック的当て⑤小ボールの転がし的当ての5項目を各々10回ずつ連続して試技してもらった。得られたデータに被検者と試技回を変量効果した一般化線形混合ロジスティック回帰分析を行い、試技回の有意性を検討した。有意な場合は項目と回数を組み合わせた2値の項目反応理論を適用し、有意でない場合は二項分布モデルの項目反応理論を適用して、能力推定値θを求めた。【結果】尤度比検定の結果、試技回は有意とはならなかったので二項分布モデルの項目反応理論を適用して、能力推定値θを求めた。得られたθは体重(r=-0.290, p=0.033)、閉眼片足立ち(r=0.276, p=0.043)、ジグザグドリブル(r-0.271, P=0.047)と5%水準で有意な関連がみられたが、身長、全身反応時間、性差とは有意な関連はみられなかった。