[P-072] Angiopoietin-like protein 2とSP7および下流ALP遺伝子発現の関連性の解析
The analysis of the relationship between Angiopoietin-like protein 2 and SP7, and the expression of its down-stream molecule, ALP
研修コード:2299
Keywords:アンジオポエチン様タンパク質2、骨芽細胞分化、ALP、SP7
【背景】Angiopoietin-like protein 2(Angptl2)は,肥満や2型糖尿病において血中濃度が増加する分泌型糖タンパクとして同定され,メタボリックシンドロームの鍵因子として考えられてきた。我々は脂肪組織で発現が高いとされてきたAngptl2が,骨組織及び骨芽細胞においても高発現しており,骨芽細胞分化のpositive regulatorとして機能していることを報告した。マウス頭蓋冠由来骨芽細胞様細胞株MC3T3-E1のAngptl2をノックダウンし骨芽細胞分化すると,Runx2の発現は不変であったが,SP7の発現が抑制され,ALPの発現も抑制された。また,MC3T3-E1にAngptl2を過剰に加えるとRunx2は不変であったが,SP7の発現は上昇し,ALPの発現は抑制された。これまでの報告で,ALPはSP7の下流に存在することが知られていたため,SP7が上昇することで骨形成が促進されALPが上昇すると予想された。しかし,結果は予想に反するものであったためSP7とALP更にAngptl2との関連について検討することとした。
【材料および方法】MC3T3-Eを使用した。リアルタイム PCR法でALP,Runx2,SP7の遺伝子発現解析を行った。
【結果】MC3T3-E1に過剰濃度のBMP4を添加すると,リアルタイムPCR解析でRunx2,SP7の発現は増加したが,ALPの発現も増加した。
【考察】BMP4刺激でSP7の発現が増加したがALPは抑制されなかった理由として,Runx2の発現も増加していたことが考えられる。今後はSP7を特異的に過剰発現させて結果を比較する。
【材料および方法】MC3T3-Eを使用した。リアルタイム PCR法でALP,Runx2,SP7の遺伝子発現解析を行った。
【結果】MC3T3-E1に過剰濃度のBMP4を添加すると,リアルタイムPCR解析でRunx2,SP7の発現は増加したが,ALPの発現も増加した。
【考察】BMP4刺激でSP7の発現が増加したがALPは抑制されなかった理由として,Runx2の発現も増加していたことが考えられる。今後はSP7を特異的に過剰発現させて結果を比較する。