第34回日本医療薬学会年会

セッション情報

シンポジウム

シンポジウム16 「錠剤嚥下障害」に取り組もう!  立ち上がれ薬剤師!-服薬に関する問題点と改善策-

2024年11月2日(土) 13:30 〜 15:30 第12会場 (TKP東京ベイ幕張ホール 2F ホール1・2)

オーガナイザー: 倉田 なおみ(昭和大学薬学部社会健康薬学講座社会薬学部門/臨床薬学講座臨床栄養代謝学部門), 座長: 倉田 なおみ(昭和大学 薬学部 社会健康薬学講座社会薬学部門/臨床薬学講座臨床栄養代謝学部門), 鈴木 慶介(公益社団法人地域医療振興協会 台東区立台東病院・老人保健施設千束)

摂食嚥下障害は、評価・検査、食形態等広く検討されているが、薬の嚥下に関して問題視されることは少ない。
食物も錠剤も経口摂取するが、錠剤は固形物(薬)と液体(水)の異なる物性を同時に飲み込むため食物より難易度の高い嚥下機能が必要なのに、「錠剤嚥下障害」という言葉すら存在しない。錠剤は“潰せば飲める”が解決策となっているのが問題視されない理由だろう。しかし、介助者判断による錠剤粉砕で味をマスクするコーティングが壊されれば拒食にもなり得るし、急激な血圧低下や呼吸抑制等のリスクが生じた医療安全性情報も数回に渡り発出されている。
食事の嚥下に問題がなくても錠剤嚥下障害の患者は少なくない。製剤を学んだ薬剤師がやらなければ、嚥下機能低下時の安全な服薬はいつまでも問題視されない。錠剤嚥下障害に関して、今、薬剤師が立ち上がる時である。錠剤嚥下障害という言葉を定着させ、薬剤師が相談に乗る体制作りから始めたい。

大坪 博子1, 倉田 なおみ1, 大城 真理奈2, 高橋 伸幸2, 山口 天士2, 田中 広紀2, 楠 裕美子2, 詫間 章俊2, 三井 奈緒2, 島本 一志2, 伊藤 綾花2, 越塚 宏美2, 古屋 宏章2, 大音師 澄子3, 飯田 純一4, 輿石 徹5, 上田 章人6, 萩田 均司7, 坪内 理恵子8, 宇都宮 励子9 (1.昭和大学大学院 薬学研究科 社会薬学分野, 2.昭和大学 薬学部 病院薬剤学講座, 3.斗南病院, 4.横浜市南部病院, 5.東京医科大学八王子医療センター, 6.藤立病院, 7.るりこし薬局, 8.薬樹株式会社, 9.大阪ファルマプラン)

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