第34回日本医療薬学会年会

セッション情報

メディカルセミナー

メディカルセミナー13 Cross Talkセミナー がん薬剤師外来や副作用マネジメントを通じてがん薬物療法に対して薬剤師が示すチカラ

2024年11月3日(日) 11:30 〜 12:30 第6会場 (幕張メッセ 国際会議場 3F 302会議室)

共催:武田薬品工業株式会社メディカルアフェアーズ部


安全かつ効果的ながん薬物療法の実施には、医師・薬剤師・看護師等の多職種による協働が必要とされています。数年前までは、薬剤師はレジメン監査や患者さんへの初回説明を担当していました。最近はそれらに加えて、副作用の重症度評価に基づく支持療法の提案や経口抗がん薬のアドヒアランス評価等の継続フォローを行うことが求められています。
令和6年度の診療報酬改定では、がん薬物療法体制充実加算が新たに新設されました。これは医師の診察前に薬剤師が患者と面談を行い、薬剤師が服薬状況や副作用の発現状況等を確認・評価し、医師に情報提供、処方提案等を行うことで算定できます。いわゆるがん薬剤師外来について評価されました。我々薬剤師はがん薬剤師外来を通じて、外来でがん薬物療法を受ける患者さんにも、安全かつ効果的ながん薬物療法を提供する場が与えられました。がん薬物体制充実加算が新設された背景には、がん薬剤師外来により抗がん薬治療の継続期間が延長することや患者QOL が改善するという報告を病院薬剤師自らが臨床研究を行い、そして報告し情報発信しました。我々薬剤師が患者さんに提供すべきは、クスリではなくクスリを通じた安全かつ効果的な治療効果です。そのために必要な知識やスキル、病院内や診療報酬についての体制整備は自ら作っていくもので、我々はそれを含めて患者さんに責任を持つものと考えます。
本セミナーは通常の講演とは異なり、Cross Talk セミナーとして医療現場で約20年活動してきた2 名の薬剤師がナラティブな話も含めて語り合います。内容は、がん薬物療法に対する副作用マネジメントの考え方、がん薬剤師外来を始めたキッカケ、院内体制をどのように整備したのか、臨床現場における臨床研究への思い、様々な苦労話を率直にCross Talk していきます。知識やスキルも重要ですが、どのような考えで日々の業務に取り組むべきなのかというmind を参加者の皆様と共有できればと考えています。本セミナーを通じて、参加者の皆様とmind を共有し薬剤師としての役割をさらに発展させる一助となることを目指します。

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