Professor Eduardo Bruera MD (UT MD Anderson Cancer Center)
Session information
講演
[SL4] Integration of Palliative Care
Sat. Jun 24, 2017 9:25 AM - 10:20 AM 第2会場 (会議センター メインホール)
座長:照井健(東札幌病院 内科)
同時通訳あり
企画趣旨
我が国では2007年のがん対策基本法の制定から10年が過ぎました。この中で「がんと診断された時からの緩和ケアの推進」が重点的に取り組むべき課題に挙げられていますがどれほど実現されているでしょうか。さらに2010年のJ TemelらのNEJMへの発表、2012年にはASCO(アメリカ臨床腫瘍学会)が「転移あるいは進行したがんでは標準治療に加えて早期から緩和ケアを併用するべき」という暫定指針を発表しています。さらに各国で早期からの緩和ケアの有効性を検証する研究が行われております。しかし、現実には積極的治療と緩和ケアの併用がなかなか進まない現実があります。この度、緩和ケアのパオニアで、元International association for Hospice and Palliative Careの会長、テキサス大学MDアンダーソンキャンサーセンター、緩和ケア・リハビリ医学部門、Bruera教授が来日されます。今回の講演ではUSAにおける“Integration of Palliative Care”(オンコロジストと緩和ケア医の協働)の概念、米国での取り組み、今後の課題障害となっているもの、その対策をお話しされることになっています。日本とUSAの医療制度の差こそあれ、世界中でこの問題をどの様に解決するかが大事であることは、がん医療の現場で皆さんが実感していることであり、今回の講演に期待したいと思います。
照井 健 利益相反1 〜 13:該当無し