松田能宣 (国立病院機構 近畿中央胸部疾患センター 心療内科/支持・緩和療法チーム)
Session information
シンポジウム
[SY10] :JASCC・JPOSガイドライングループから
:JASCC・JPOSガイドライングループから
Fri. Jun 23, 2017 10:45 AM - 12:15 PM 第4会場 (会議センター 301+302)
座長:谷向仁(京都大学大学院医学研究科 人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース 作業療法学講座 脳機能リハビリテーション分野)、秋月伸哉(千葉県がんセンター 精神腫瘍科)
企画趣旨
がん患者に高頻度に認められるせん妄に対する診断や治療、ケアについての知識は、がん医療に携わる医療者にとって必須のものです。これまでにせん妄一般や、高齢者、集中治療室のせん妄に対するガイドラインは作成されていますが、がん患者のせん妄に対する十分なエビデンスに基づくガイドラインはいまだ作成されていません。
このような現状の中、2015年より日本サポーティブケア学会(JASCC)と日本サイコオンコロジー学会(JPOS)は共同で、がん医療に携わる医療者を対象とした、「がん医療におけるせん妄に関する診療ガイドライン」の作成を開始しました。このガイドラインは、Minds診療ガイドライン作成の手引きに則り、科学的根拠に基づき、系統的な手法により作成された推奨を含む文書としてまとめられます。本ガイドラインでは、「オピオイドによるせん妄に対してオピオイドスイッチングは有効か?」、「がん患者のせん妄に対する非薬物療法として推奨される方法は何か?」、「終末期せん妄に推奨されるアプローチにはどのようなものがあるか?」、「家族が望むせん妄ケアにはどのようなものがあるか?」などを含む、合計9つのクリニカルクエスチョン(CQ)をたてて、現在鋭意作業に取り組んでいます。
本シンポジウムでは、多職種によって構成されたガイドライン作成メンバーにより、ガイドラインの背景と作業段階にあるCQの一部について概説します。
谷向 仁 利益相反1 〜 13:利益相反開示事項10(「分類」A、「名称」昭和薬品化工株式会社、「時期」〜平成29年3月31日、「内容」寄付講座への寄付)、左記以外は該当無し
秋月 伸哉 利益相反1 ~ 13:該当無し
岡本禎晃 (市立芦屋病院)
堂谷知香子1,2 (1.国立がん研究センター中央病院 精神腫瘍科, 2.東京大学医学部附属病院 小児科)
角甲純 (国立研究開発法人 国立がん研究センター東病院)
井上真一郎 (岡山大学病院)